AG-TUNE:中西式 ブーツの作り方<考え方> 専門店と言われる販売店の中には、様々な発想や技術があります。 しかし、当方はその中でも特異な部類に入ると思います よ〜く考えたら、当り前な事が多いのですが、昔からの常識が・・・邪魔をして(ToT) おかげで、御来店頂ける新規の方は驚きの連続みたいです 毎年少しずつ進化して行くように、日々研究努力しています まるで研究者のような生活みたいです |
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様々なポイントに分けて、説明致します。画像は上手く取れ次第UPします | ||
各種ポイント | オリジナルの場合 | 世間一般の場合 |
足をはじめとする 骨格バランスが 崩れている ⇒偏平足や 甲高幅広など |
問題があると考えます。 いかに足がブーツの中で正常な状態を 保ちやすく出来るかを考えて バランスを取ります ニュートラルポジションを重要視します |
普通と考える場合が主流です。 バランスの崩れた状態の足に合わせます しかしバランスが崩れた状態の足に 靴を変形させるなんて狂気の沙汰ですね 設計時のバランスは無視です |
最初にチェックする ポイント |
足の実測長をケージで測る 関節の可動域や方向を確認します 静止状態ではなく、実際に稼働する 状況においての動きの確認です チェックする側に経験値がないと 判断が難しい部分です 足の突起部などはチェックシートにて 確認して起きます 自己申告ですが、けがの履歴も確認 |
足のサイズは自己申告の場合が多い 外見上の形状を確認します 足の突起部を確認・多くはインナーに マーキングする 最近は機材を使って静止状態や バランスの崩れた状態のデータを 可視化して納得させようとする 流れがあります 意味がないとは言いませんが、 データの何が重要で どのように理解するのか 分かっていない方が使うと 無駄な作業になります |
最優先として 求める事 |
痛くない事は大前提で、操作性を重視 ⇒前後左右のポジション &サイドの壁の感覚 |
痛くない事がすべての場合が多い ただし静止状態における場合が多い |
フィット感に 対する考え |
フィット感はタイトめが基本。 希望があればルーズめに調整も可能 空気(空間)は力を伝えないので、 いかに隙間をなくすかが重要 |
お店により大差があります。 比較的ルーズな場合が多い インナーが薄くて硬いとフィットすると 勘違いしているケースもあります |
オーダーメイド インソール |
ニュートラルポジションを維持しやすい バランスで作ります フィット感のみではなく、 感覚の敏感さを良好にする 違和感はほとんどないです 足を包むような感覚を重視します 足のバネの動きをサポートします |
バランスが崩れた状態の足が基本 足の裏のフィット感が重要(笑) ・土踏まずなど違和感が出やすい ・硬い感じがする場合が多い ・フニャフニャ感の場合もあります 私には子供の工作にしか思えません 売り上げ向上の為に作ってるのかも? |
シェルの加工 | 足とシェルが干渉しない事は基本 でもそれは最優先ではないです。 どこを加工しているのか判らない様に 仕上げる事が最優先 無駄なストレスをシェルに与えない ⇒過剰な加工はしない パワーラインは重要です ロスは少ないに越した事はない シェル全体を過熱する事はしません |
足とシェルが干渉しない事が一番重要 *あくまで静止状態が基本 膨らますとボコボコの外見になりやすい 削りすぎると強度が不足しやすい ブーツの性能を考えているとは思えない 多くは膨らます&削る事が フィッティングと錯覚しているようです パワーラインはあまり気にしない模様 |
インナーの加工 | 独自のメソッドで必要な事は すべて実施する ⇒サーモ&フォーム含む シェルとインナーと足の ボリュームのバランスを取ります 最初に足の力が伝わるのは インナーですよね |
メーカーのマニュアル(あったかな?) に沿って加工を実施 ボリュームコントロールは 考えない場合が多い そもそも紐付きインナーを 絶賛している時点で その店は???ですね |
オリジナルセッティングの仕上げた後の特徴> @運動時における筋肉の伸縮など動きまで考慮してバランスを取る⇒動きやすさを重要視 Aロアシェルとアッパーシェルが、必要以上に干渉しないように注意する⇒フレックスに影響 Bシェルのカント調整機能は、どうしても必要な場合にしか使用しない⇒ブーツの動きの問題 C血管や神経や靭帯の位置を考えてセッティング⇒しびれや痛みの原因を少なくする D微調整後・仕上げた場合、スニーカーを履いているような感覚で、タイト感&敏感さを持つと言われます 販売店のスタッフの方で、勉強をしたい方はお気軽にお問い合わせ下さい |
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公式BLOGにて不定期連載中 猛毒を含むコラム「知ってるつもりで実は知らない・・・」シリーズ タングフォーミングインナーの有効性 https://ameblo.jp/ag-tune-official/entry-12567822730.html シェルとインナーと足の間の隙間問題 https://ameblo.jp/ag-tune-official/entry-12568548906.html 力のベクトル(荷重ライン)ってわかりますか? https://ameblo.jp/ag-tune-official/entry-12569618302.html 少なくてもあと3回ぐらいは連載しないと…中途半端ですね・・・ 読んでしまったら、 当方で靴を作らないとダメなんじゃないかと言う気持ちになってしまうかも? |
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靴を作る際にチェックしなければならない主なポイント 等はこちらからどうぞ |